釣るためには ご予約の前に アラワイ運河の真実    

オアフ島中央、ワヒアワの街に位置する ウイルソン湖(ワヒアワ貯水池)。満水時表面積1.4平方キロ( 千葉県の亀山湖とおなじ )の北と南2つの流れ込みから形成されるダムである。 湖岸から3mほどで、水深5~6mとなる急深のダム湖で、平均水深約7m、最深部約18m。湖岸は倒木とカルフォルニアグラスと呼ばれる草で覆われている。水質はステイン。


1906年に砂糖精製会社ワイアルアシュガーカンパニーによって砂糖きび畑の灌漑用に建造された。オアフ島最後の砂糖きび精製会社であったワイアルアシュガーカンパニーは1995年にその歴史に幕を閉じ、現在は小規模農家の灌漑に使用されている。

2006年にカウアイ島で発生したダム決壊事故をきっかけに、満水時の2/3以下程度の水位に保とうとしているために、水位は常に上下しています。そのため産卵時に水位が低下し産卵床が乾くなどで個体数は減少しています。また、水位の変動とともに魚も動いているために釣りにくくなってます。


湖には、ピーコックバス、ラージマウスバス、スモールマウスバスのほかに、ブルーギル、アメリカナマズ、中国ナマズ、雷魚、テラピア、レッドデビルファイブスポットジュエルフィッシュオスカー、ジャガーシクリッドなどのシクリッド類、シャッド、ニードルフィッシュプレコ、コイが生息している。 最近はナイフフィッシュが増えてます。

ハワイの気候と年間を通した釣りの傾向

ハワイの季節は暖期(夏)5月ー9月と涼期(冬)10月-4月の2つのみです。夏は安定して北東からの貿易風が吹き、冬は風の方向にばらつきがあり、雨の日が多くなります。年間の70%は貿易風が吹き、30%は湿気を含んだ南風が吹き、蒸し暑くなります。オアフ島は北東から吹く貿易風によって押された雲が島を南北に斜めに走るコウラウ山脈にぶつかり雨を降らせます。従って島の北東側は雨が多く、南西側は雨が少なく乾いています。

湖のあるワヒアワはオアフ島の中心でコウラウ山脈とワイアナエ山脈に挟まれた雨の多い場所です。11月から3月までの月平均降雨量は250mm前後。6月から9月の月平均降雨量は125mm前後です。ワヒアワは標高300mに位置し、冬の朝は16度前後まで気温が下がりますが、日中は30度前後になります。

どの時期でも前後の天候、月齢、その他の条件がよければトップで20尾という釣果もでれば、翌日は30cm前後が3尾ということもあります。釣果を求めるには、対象魚の習性を知り、それにあわせた釣りをおすすめします。ハワイのピーコックバスはバタフライ・ピーコックバス( シクラ・オセラリス )。日本で販売されているアマゾンのピーコックバス釣りのDVDなどで見る90cmまで成長するスペックルドまたはグランデ・ピーコックバス( シクラ・テメンシス )とは違う種類です。ウィルソン湖の最大は60cm前後。ルアーを持参されるお客さまは釣るためにはをご参照ください。

ここ10年ほどダムの水位を低く保とうとしているため水位が頻繁に変化します。そのため産卵期の水位の減少で卵が乾くという状況が頻繁に起き、ピーコックバスの個体数は減少しています。餌となるシャッドの産卵にも影響しているとおもいます。また、時期による釣果よりもそのときそのときの状況で釣果は変わってきます。以下は典型的な時期による変化ですが、ここ数年はいつがいいのいかはその時次第です。

1月-6月

3月後半から産卵期。産卵は9月まで続くが、ほとんどの魚が5月までに産卵を終える。10cm前後のサスペンドミノーとトップウォータープラグがおすすめ。大型が釣れる。

7月―8月

ほとんどの魚が産卵を終え、天候が安定し、水温も上がる。

9月―10月
安定した天候で気温も高く、もっとも活発に餌を捕食する。
11月―12月

本格的な涼季に入るころ。朝と夜の気温が下がりはじめる。

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