おまけです。

生きているハワイ諸島

ハワイ諸島は2560kmに渡る、一般的に観光客が訪れる8つの大きな島と、北西の124の小さな島でできています。最も古い島は3000万年前に誕生した北西の端に位置するクレ環礁。この環礁はハワイ諸島の末期の姿です。クレ環礁の先には、すでに海面下へ沈み海山となった、天皇海山列が千島カムチャッカ海溝まで続いています。そして、その海山も最終的に千島カムチャッカ海溝へ沈みその一生を終えるのです。現在の主要ハワイ諸島も4000万年後には千島カムチャッカ海溝へ沈んでいくことになります。千島カムチャッカ海溝は日本の千島列島の東側にある海溝ですが、なぜ島がそこまで移動してしまうのでしょうか?それはプレートテクトニクス理論が説明しています。

プレートテクトニクス


地球表面の地殻は卵でいうと殻にあたり、パズルのようにひび割れている状態です。プレートは大陸のプレートと海洋のプレートがあり、大陸のプレートの厚みは約25km〜65kmあり、海洋のプレートの厚さは約8kmあります。しかし、海洋のプレートは大陸のプレートよりも密度があるため、大陸のプレートよりも低い位置、つまり海の下にあります。地殻の下にあるのはマントルで、卵の白身にあたります。そして中心部は核で、卵の黄身にあたります。核は、さらに外核( 溶けた鉄 )と内核( すでに固まった鉄 )に分かれます。核の温度は6000度あり、マントルは核の熱によって対流しています。お湯を沸かすと、温められた水は上へ、温度が下がった水は下へ行き、お湯はボコボコと対流をはじめるのとおなじです。この対流によりプレートはベルトコンベイヤーのように動いています。この理論をプレートテクトニクスといいます。

プレートと海溝

地殻は、南アメリカプレート、北アメリカプレート、アフリカプレート、ユーラシアプレート、南極プレート、オーストラリアプレート、太平洋プレート、アラビアプレート、フィリピン海プレート、カリブプレート、ココスプレート、ナスカプレートの12枚のプレートの組み合わせによってできています。ハワイは太平洋プレートの上にあり、日本は北アメリカプレートとユーラシアプレートの上にあります。ハワイが乗っている太平洋プレートは年に8cm前後北西へ向かって動いています。太平洋プレートは東太平洋海嶺からはじまり、最終的には日本が乗っているユーラシアプレートとぶつかり、密度の高い( 重い )海洋プレートがその下へ沈んでいきます。この太平洋プレートとユーラシアプレートがぶつかる部分が千島カムチャッカ海溝、アリューシャン海溝です。日本付近の海溝はほかに日本海溝、伊豆、小笠原海溝、琉球海溝 の四つがあります。

ホットスポット

ハワイ諸島が誕生した場所は、現在のハワイ島の位置です。ハワイ島の下にはホットスポットと呼ばれるマグマの噴出口があります。ホットスポットの上で火山は創られます。ホットスポットの上で海山として成長し、ついには海面から姿を現し島となります。島となった後も成長を続けますが、プレートとともに島は北西へ移動し、ホットスポットから離れていきます。ホットスポットから完全に外れると、火山活動もなくなり成長が止まります。一方、ホットスポットの上には新たな海山ができ、島となっていきます。これを繰り返してできたのがハワイ諸島です。ハワイ島の南東にはロイヒという海山が海面下969mまで隆起し、数万年後には新しい島となるといわれています。島は移動を続けながら沈下、地すべり、侵食で小さくなっていきます。マントルに浮いているプレートのさらにその上にできた島は重みで沈んでゆきます。ハワイ諸島で一番新しい島、ハワイ島はまだ成長している段階にあり、10年で2cm〜5cm沈下しています。オアフ島は成長は止まり小さくなっていく段階にあり、浮力は均衡になっています。それでもプレートの下のマントルは移動を続けながら冷やされていくのでわずかに沈んでいきます。最近までホットスポットは動かないとされてきましたが、2003年7月24日のジャーナルサイエンスで、日米加の11人の学者により、天皇海山列が途中から北へ曲がっているのは、4700万年前から8100万年前の間に年44ミリの速さでホットスポットが南へ動いたからだという説が発表されました。

ハワイでは地震はあるの?

ハワイ島以外では体に感じる地震はほとんどありません。ハワイ島には火山があり活動を続けていますので地震があります。1918年から現在(2007年1月)までで最大の地震は1975年11月29日キラウエア南側を震源とするマグネチュード7.2です。最近の大きな地震では2006年10月15日にハワイ島 コナから北20キロを震源とするマグネチュード6.7が記録されています。大陸のプレートと海洋のプレートがぶつかる部分で地震が起こります。したがって付近に4つもの海溝がある日本は地震が多く、海溝が付近にないハワイでは大きな地震がありません。

ハワイには温泉はあるの?

火山活動のあるハワイ島のみに温泉が沸きます。人工的に掘った温泉はありませんが、自然の温泉が数箇所あります。一般の人が簡単に行くことができるのはヒロの南東にあるアイザックハレ海浜公園とアハラヌイ公園内の温泉。アハラヌイ公園内の温泉は人工的に手を加えたプールで、ライフガードも常駐しています。どちらも30℃-35℃程度のぬるま湯です。

 

オアフ島

オアフ島は370万年前に爆発したワイアナエ山脈と260万年前に爆発したコオラウ山脈の2つの火山からできています。ワイアナエ山脈はオアフ島の西に位置し、オアフ島で最も高い標高1200mのカアアラ山があります。コウラウ山脈が爆発したときの火口は、リケリケハイウェイのトンネルを抜けた場所で、現在のカイルアとカネオヘの街の間に長さ約12km、幅6.5kmのカルデラが形成されました。主要ハワイ諸島の中で最も古いのは、カウアイ島、ニイハウ島で510万年前、オアフ島で370万年前〜260万年前、マウイ島、モロカイ島190万年〜175万年前、ラナイ島、カホラヴェ島で130万年〜70万年前、最も新しい島でハワイ島43万年前〜38万年前です。

オアフ島で象徴的な山、ダイアモンドヘッドはホノルル火山群と呼ばれる火山のひとつで、100万年から85万年前にはじまった火山の"若返り"によってできました。ホノルル火山群にはほかにパンチボウル、ハナウマ湾、タンタラスの丘などがあります。"若返り"とは最初の爆発が終わり、ホットスポットからも離れたあとに再び小さな爆発が主に海岸線に近いところで起こる段階をいいます。ダイアモンドヘッドは30万年前の噴火によってでき、火口を囲む外輪山は凝灰岩と呼ばれ、噴火による塵が蒸気などの水分によって固まってできた岩でできていいます。1700年代、西洋の探検家と貿易商が訪れた際に、山の斜面の岩の中にある方解石の結晶をダイアモンドと間違えたのがこの名前の由来です。ハワイ語ではレアヒ(Leahi)といい、アヒ( マグロ )の額に似ていることからこの名前が付けられたいわれています。海側が高いのは貿易風によって火山灰が海側によせられたためで、ホノルル火山群はすべて風下側が高くなっています。ダイアモンドヘッドはトンネル内に電灯を設置するなど、近年整備がすすみ、以前よりも登りやすくなりました。海抜は228m、登山道入り口から頂上まで約1.1km、高さ170mです。クレーターの周囲4.8km、面積1.4平方キロです。

参考文献、参考ウェブサイト

Atlas of Hawaii Third edition Sonia P. Juvik and James O. Juvik著 University of Hawaii Press出版
Atlas of The pacific Islands Max Quanchi The Bess Press出版
Roadside Geology of Hawaii Richard W. Hazlett, Donald W. Hyndman著 Mountain Press Publishing Company出版
http://www.usgs.gov/

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